食のお役立ちコラム

子どもに伝えたい「マナーの意味」──楽しく学べる食事のしつけ方

なぜマナーは大切?子どもが納得する伝え方とは

「なんど言っても聞いてくれない…」
そう感じることはありませんか?
でも、子ども自身が「なぜマナーが大事なのか」を理解すれば、繰り返し注意する場面も少なくなり、親のストレスもぐっと減るかもしれません。

<食事のマナーの本当の意味>
食事のマナーは「ルール」ではなく、「みんなが気持ちよく食べるための工夫」です。
「こうしなきゃダメ!」と叱るよりも、「こうするともっと楽しくなるよ!」という声かけが、子どもの心に届きやすくなります。

例1:ひじをつかない
→ きちんとした姿勢で食べる習慣が身につく
・「ひじをつくと体が崩れて、お茶碗をこぼしやすくなるよ」
・「背すじを伸ばすと、大人っぽく見えてかっこいいね」

例2:口を閉じて食べる
→ 一緒に食べる人への配慮を学ぶ
・「モグモグ音がすると、まわりの人が気になることもあるよ」
・「口を閉じて食べると、きれいに見えるよ」

例3:「いただきます」「ごちそうさま」を言う
→ 感謝の気持ちを表現する習慣に
・「食べものは、たくさんの人が関わって作られているんだよ」
・「作ってくれた人にも“ありがとう”を伝えようね」

<家庭でできる!楽しく習慣づけるアイデア>

● マナーポイントゲーム
・「今日は○○を意識してみよう」と目標を決めて食事
・できたらポイントを付けて、たまったらちょっとしたごほうびを

● パパ・ママが見本を見せる
・「こうしなさい」よりも、自然にお手本を見せることが、いちばんの学びにつながります

● 「みんなが気持ちよく食べられる」ことを伝える
・ルールとして押しつけるのではなく、「どうしたら気持ちよく食べられるかな?」と一緒に考えることで、自主性が育ちます